Just Composed 2025 in Yokohama ―現代作曲家シリーズ―

主催・共催公演
「Just Composed in Yokohama ―現代作曲家シリーズ―」は、気鋭の作曲家への新作委嘱と委嘱作品の再演を軸として、同時代音楽を未来へ継承するシリーズ企画。1977年に開始した横浜市の「日本の作曲家シリーズ」を継承して、1999年から毎年度開催しています。

作曲家 池辺晋一郎、音楽学者 白石美雪と、毎年代わる演奏家が選定委員として、委嘱作曲家を選定します。
今回は、日本を代表するホルン奏者であり、クラシックからポップスまで幅広いジャンルで活躍する福川伸陽が選定委員に加わりました。
3人の協議の結果、国内外の作曲賞で受賞を重ね、パリで活躍する坂田直樹への新作委嘱が決定しました。
再演曲は、西村朗作曲《雅歌Ⅱ~聖音を伴う抽象的なヘテロフォニー》を、神谷奈々の編曲による、ホルン(福川伸陽)・ヴィオラ(中 恵菜)・ソプラノ(小林沙羅)・ピアノ(務川慧悟)の編成でお贈りします。

【Just Composed 2025選定委員:池辺晋一郎、白石美雪、福川伸陽】 

チケット購入はこちら 出演者プロフィールはこちら

公演情報

日時 2025年3月8日(土) 15:00開演(14:30開場)
会場 小ホール
出演 ホルン:福川伸陽
ヴィオラ:中 恵菜
ソプラノ:小林沙羅
ピアノ:務川慧悟
曲目 坂田直樹:Just Composed 2025 委嘱作品(初演)
西村朗(神山奈々 編曲):雅歌Ⅱ~聖音を伴う抽象的なヘテロフォニー(1986年度「日本の作曲家シリーズ」委嘱作品) 他
料金 全席指定
一般:3,000円
学生:1,500円
65歳以上・障がい者手帳をお持ちの方:2,800円

未就学児入場不可
主催横浜みなとみらいホール(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
助成文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業[地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業])│独立行政法人日本芸術文化振興会
チケットお取り扱い
お問合せ 横浜みなとみらいホールチケットセンター :045-682-2000
営業時間:電話 10:00~17:00/窓口 11:00~19:00(休館日・保守点検日を除く)
出演者プロフィール
福川伸陽(ふくかわ・のぶあき|ホルン)
世界的に活躍している音楽家の一人。NHK 交響楽団首席奏者としてオーケストラ界にも貢献した。ソリストとして、 NHK 交響楽団、パドヴァ・ヴェネト管弦楽団、京都市交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、横浜シンフォニエッタ他と共演。ロンドンのウィグモアホールをはじめ、ロサンゼルスやブラジル、アジア各国でリサイタルをするなど、世界各地から数多く招かれており、「la Biennale di Venezia」「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」「東京・春・音楽祭」などをはじめとする音楽祭にもソリスト・室内楽奏者として出演を重ねる。東京音楽大学准教授、国際ホルン協会評議員。

中 恵菜(なか・めぐな|ヴィオラ)
桐朋女子高等学校音楽科を経て同大学卒業。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン マスター課程修了。Quartet Amabile のヴィオラ奏者として、第 65 回 ARD ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門 第3位に入賞、2019 年 YCA 国際オーディション優勝、その他多数優勝。第 22 回ホテルオークラ音楽賞受賞。今井信子、マルタ・アルゲリッチ、ダン・タイソンの各氏と共演。テレビ朝日「題名のない音楽会」NHK-FM「リサイタル・パッシオ」などに出演。B → C、ヴィオラスペース、東京・春・音楽祭、宮崎国際音楽祭、霧島国際音楽祭、北九州国際音楽祭、その他多数出演。 CHANEL Pygmalion Days 室内楽アーティスト。Music Dialogue アーティスト。使用楽器は宗次コレクションより特別に貸与された Montagnana。
©Yusuke Kinoshita
小林沙羅(こばやし・さら|ソプラノ)
東京藝術大学及び同大学院修了。2010~15年ウィーンとローマにて研鑚を積む。12年ブルガリア国立歌劇場『ジャンニ・スキッキ』で欧州デビュー。15年及び20年野田秀樹演出『フィガロの結婚』、17年藤原歌劇団『カルメン』、19年『ドン・ジョヴァンニ』、21年『夕鶴』、21年『千姫』、23年1月井上道義『降福からの道』、7月『ドン・ジョヴァンニ』と話題作に続々出演。また、マーラー交響曲第4番、フォーレ「レクイエム」等ソリストとして多くのオーケストラと共演。19年サードアルバム「日本の詩(うた)」をリリース。17年第27回出光音楽賞、19年第20回ホテルオークラ賞受賞。日本声楽アカデミー会員。藤原歌劇団団員。大阪芸術大学准教授。
©NIPPON COLUMBIA
務川慧悟(むかわ・けいご|ピアノ)
2021年世界三大コンクールの一つである、エリザベート王妃国際音楽コンクールにて第3位受賞。2019年にはフランスで最も権威のある、ロン=ティボー=クレスパン国際コンクールにて第2位受賞。バロックから現代曲までレパートリーは幅広く、各時代、作曲家それぞれの様式美が追究された演奏、多彩な音色には定評がある。また現代ピアノのみならず、古楽器であるフォルテピアノでの奏法の研究にも取り組んでいる。2020年、自身の編曲による「ラヴェル:マ・メール・ロワ」のピアノソロ版の楽譜をMuse Pressより出版。2022年「ラヴェル:ピアノ作品全集」をNOVA Recordよりリリース。2024年、第33回出光音楽賞受賞。
©Yuji Ueno
坂田直樹(さかた・なおき|作曲)
1981年、京都市生まれ。パリ国立高等音楽院を修了ののち、IRCAMにて研修を受ける。武満徹作曲賞第1位、尾高賞、芥川作曲賞など受賞多数。作品はヨーロッパ、アジア、北米、南米で紹介されており、ルートヴィヒスブルク音楽祭、武生国際音楽祭など、著名な音楽祭で取り上げられている。国際的な委嘱も数多く、フランス文化省、フランス・ミュジーク、サントリー芸術財団などからの委嘱を受け、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、NHK交響楽団など、威信のある団体により楽曲が演奏されている。これまでに、名古屋フィルハーモニー交響楽団、アンサンブル・エクートなどの団体でレジデント・コンポーザーを務める。
©Keita Nakagawa