パイプオルガンと横浜の街
横浜みなとみらいホール オルガン・コレクション 2020
オルガンふれあい ヨコハマ街歩き
パイプオルガンと横浜の街
Yokohama Minato Mirai Hall Organ Collection 2020
-Part2- 2020年11月27日~2021年1月31日
日本で初めてパイプオルガンが設置されたのが横浜。19世紀末には横浜の地に国産のオルガン製作所(西川オルガン)もできました。そんな深いゆかりがある横浜には今も市内のコンサートホールやミッションスクール、教会などにたくさんのパイプオルガンが設置されています。日本で造られたパイプオルガンにも注目して、普段はなかなか聴くことのできないこれらの個性的なオルガンのなかから5ヶ所を選び、インスタグラムとYAFチャンネル*でご紹介します。
*情報誌、PC、携帯サイトにメディア展開する「ヨコハマ・アートナビ」と連携して配信する動画チャンネルです。
5ヶ所のパイプオルガンを撮影したインスタグラムはこちら
各会場のパイプオルガン演奏はこちら
紅葉坂教会
1893年に創立されたキリスト教会です。宣教師の働きでつくられた教会の多い横浜で、日本人キリスト教信者だけで創立された教会としては、最も古いもののひとつです。2013年5月には創立120周年を迎えました。紅葉坂教会に設置されているオルガンは、ドイツ・ラウコフ社により1973年札幌北一条教会に設置され、1979年に当教会に改造移設されました。
横浜聖アンデレ教会
1885年に創立されたキリスト教会です。外国人居留地から始まり、寿町、日ノ出町、花咲町と移動し、その間、関東大震災と横浜大空襲により教会建物を焼失しました。1955年に現在の三ツ沢に現聖堂を建設し、2015年には創立130周年を迎えました。横浜聖アンデレ教会に設置されているパイプオルガンは、1889年ボストンにあったフック・アンド・ヘイスティングス社によって米国の教会に設置されていましたが、閉鎖に伴い1986年にこの教会へ移設されました。教会で現役として活躍するパイプオルガンのうち、日本最古と思われます。
捜真バプテスト教会
1948年に創立されたキリスト教会です。教会が加盟しているグループは、1873年(明治6年)に来日した宣教師により伝道が始められ、今日に至っています。捜真バプテスト教会に設置されているオルガンは、2007年に創立60周年を記念して、マナオルゲルバウの設計製作により礼拝堂に設置されました。ドイツバロック期の伝統的な流れを規範とした楽器で、2段手鍵盤(56 鍵)とペダル鍵盤(30 鍵)、11のストップ、702本のパイプを有しています。ファサードのパイプは、牧師が祝祷をしているときの姿をイメージしています。
霞ヶ丘教会
前身の「関東学院バプテスト教会」を経て、1922年8月28日に設立されました。関東学院の坂田祐院長等、信徒が結集して創立したバプテストの教会です。2022年9月に創立100周年を迎えます。オルガンは、小淵沢の草苅オルガン工房で、ビルダー草苅徹夫氏等が情熱を燃やして製作され、2020年7月に設置されました。会堂の構造に合わせた楽器で、パイプ342本、11ストップ、手鍵盤2段と足鍵盤を有し、ケースはナラ無垢材でつくられています。
関東学院小学校礼拝堂
1952年に創立されたキリスト教にもとづく人間教育を理念としたミッションスクールです。2022年に創立70周年を迎えます。関東学院小学校礼拝堂に設置されているオルガンは、山梨県小淵沢に工房を置く草苅オルガンで製作され、2017年に設置されました。17~18世紀の北ドイツオルガン建造様式を規範とした楽器で、パイプ937本、21ストップ(実働17)、手鍵盤2段(白鍵
牛骨、黒鍵 黒檀)と足鍵盤を有しています。ケースはナラむく材でつくられています。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
-Part 1-
2020年9月24日(木)~11月26日(木)
日本で初めてパイプオルガンが設置されたのが横浜。
19世紀末には横浜の地に国産のオルガン製作所(西川オルガン)もできました。
そんな深いゆかりがある横浜には今も市内のコンサートホールやミッションスクール、
教会などにたくさんのパイプオルガンが設置されています。
普段はなかなか聴くことのできないこれらの個性的なオルガンを今年も巡ります。 ※横浜市内の教会やミッション・スクールのオルガンは、録音と写真でご紹介いたします(11/27から配信)。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
9月24日(木) 18:10~18:50
横浜みなとみらいホール(大ホール)
第234回オルガン・1ドルコンサート
演奏:三上郁代(オルガン)
入場料:1ドルまたは100円 定員500名程度
問合せ:横浜みなとみらいホールチケットセンター 045-682-2000
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
10月4日(日) 14:00~14:40
横浜市庁舎アトリウム
ポジティフオルガンとバロックアンサンブル演奏会
演奏:堀菜見子(ヴァイオリン)、殿岡真衣(ソプラノ)、清水愛架(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
熊谷佳子・鶴見蒼生恵・中川美香(オルガン)、三浦はつみ(お話とデモンストレーション)
演奏曲:G.ヘンデル《メサイア》より 〈良きおとずれを告げる者の足は、なんと美しいことか〉ほか
入場無料 ※事前予約不要 当日先着順60名
お問合せ:横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000
(電話予約10:00~17:00 / 窓口11:00~19:00 休館日・保守点検日を除く)
会場アクセス:みなとみらい線「馬車道駅」出入口1C直結
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
10月17日(土) 14:00~15:30
横浜みなとみらいホール(レセプションルーム)
パイプオルガンと世界の街歩き(欧州編)
講師:小島弥寧子(オルガニスト)
500円 定員30名 ※受付終了
申込・問合せ:横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000
(電話予約10:00~17:00 / 窓口11:00~19:00 休館日・保守点検日を除く) 要事前申込 ※受付終了
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
10月23日(金) 19:00~19:40
横浜みなとみらいホール(大ホール)
夜も1ドルコンサート 第18弾
演奏:大木麻理(オルガン)
入場料:1ドルまたは100円 定員500名程度
問合せ:横浜みなとみらいホールチケットセンター 045-682-2000
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
大学側の感染症拡大防止対策のため公演中止となりました。
10月28日(水) 19:00開演
フェリス女学院大学フェリスホール
~オルガンとヴァイオリンで綴る~
バッハからロマン派への架け橋
問合せ:フェリス女学院大学音楽学部演奏会室
TEL: 045-681-5189(平日10:00-17:00)
MAIL: concert_office★ferris.ac.jp ★は@に置き換えてください。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
10月31日(土) 18:10~18:50
横浜みなとみらいホール(大ホール)
第235回オルガン・1ドルコンサート
演奏:東方理紗(オルガン)
入場料:1ドルまたは100円 定員500名程度
問合せ:横浜みなとみらいホールチケットセンター 045-682-2000
―――――――――――――――――――――――――――――――――
11月18日(水)19:00開演
横浜みなとみらいホール(大ホール)
The flow time with Lucy Ⅰ
三浦はつみ オルガン・リサイタル ルーシーとの対話―― 惜別のとき
出演:三浦はつみ(オルガン)、田中綾乃(ソプラノ)ほか
入場料:全席指定2,500円 Miraist Club会員2,000円
申込・問合せ:横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000
(電話予約10:00~17:00 / 窓口11:00~19:00 休館日・保守点検日を除く)
要事前申込
公演詳細はこちらをご覧ください
―――――――――――――――――――――――――――――――――
11月26日(木)19:00開演
横浜みなとみらいホール(大ホール)
The flow time with Lucy Ⅱ
GRAND ORGAN GALA ―― Dear YOKOHAMA, 前へ進もう!
出演:三浦はつみ・荻野由美子・近藤 岳(オルガン)ほか
入場料:全席指定2,200円 Miraist Club会員2,000円
申込・問合せ:横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000
(電話予約10:00~17:00 / 窓口11:00~19:00 休館日・保守点検日を除く)
要事前申込
公演詳細はこちらをご覧ください
公演情報
日時 |
2020年9月24日(木)
2020年11月27日(金) |
---|---|
会場 | 横浜みなとみらいホール(大ホール)、関東学院小学校礼拝堂、捜真バプテスト教会、霞ヶ丘教会、紅葉坂教会、横浜聖アンデレ教会、横浜市庁舎アトリウム |
料金 |
無料
|
主催 | 横浜みなとみらいホール(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団) |