Just Composed 2026 in Yokohama ―現代作曲家シリーズ―
「日本音楽のハイブリッド ポート」~日本の作曲家が絆す精神と創造の未来~
主催・共催公演
本シリーズ始まって以来、初めての邦楽奏者のみでの公演となる本公演は、日本の伝統的な「音の精神」をテーマに、日本の作曲家による多面的かつ高解像度なハイブリッドな性質を持つ作品を通して、揺らぎ・風・螺旋などの日本独自の精神性を音楽で表現し、現代にその本質的な意義を伝えるプログラム。三味線を軸にソロ、それぞれの楽器とのデュオ、トリオ、最後にはカルテットと編成を変えながら展開していきます。
委嘱作曲家は、ドイツ在住の作曲家であり、国際的に活躍する岸野末利加。ヨーロッパを中心に著名な音楽祭や演奏団体より多くの委嘱を受け、様々な作品を次々に生み出す岸野による新曲の世界初演は必聴です。
再演は、尺八・チェロ・ギターのために書かれた藤家渓子作曲《風神》。秀慈郎自身による編曲で、今回の編成へと新たな命が吹き込まれます。 秀慈郎が信頼する演奏家とともにお贈りする、ここでしか聴けない演奏をお楽しみください。
■Just Composed in Yokohama ―現代作曲家シリーズ― 気鋭の作曲家への新作委嘱、そして過去の委嘱作品の再演を軸として、同時代音楽を未来へ継承するシリーズ企画。1977年に横浜市が開始した「日本の作曲家シリーズ」を受け継ぎ、1999年に「Just Composed in Yokohama ―現代作曲家シリーズ―」へリニューアルして以来、継続して開催しています。現在は作曲家 池辺晋一郎、音楽学者 白石美雪に加え、毎年代わる演奏家が選定委員として、委嘱作曲家を選定しています。
【Just Composed 2026選定委員:池辺晋一郎、白石美雪、本條秀慈郎】
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公演情報
日時 | 2026年3月14日(土) 15:00開演(14:30開場) |
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会場 | 小ホール |
出演 |
J-TRAD Ensemble MAHOROBA *三味線・胡弓:本條秀慈郎 *尺八:川村葵山 *箏・二十五絃箏:木村麻耶 *邦楽囃子:堅田喜三郎 |
曲目 |
酒井健治:Wavering (2017/2025) 改訂版初演 【三味線】 藤家渓子(本條秀慈郎 編曲):風神 (1994年度「日本の作曲家シリーズ」委嘱作品)【尺八・三味線/胡弓・二十五絃箏版】 北爪道夫:螺旋 【大鼓・三味線】 望月 京:ぎんの音 【尺八・三味線】 松平頼暁:デュオローグ 【箏・三味線】 岸野末利加:新作(Just Composed 2026 委嘱作品:初演)【尺八・三味線・二十五絃箏・邦楽囃子】 |
料金 |
全席指定
一般:3,000円 大学生:1,500円 高校生以下:1,200円 65歳以上の方・障がい者手帳をお持ちの方:2,800円 障がい者手帳をお持ちの方は、横浜みなとみらいホールチケットセンター電話・窓口のみ取扱い 未就学児入場不可 |
主催 | 横浜みなとみらいホール(公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団) |
チケットお取り扱い |
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お問合せ | 横浜みなとみらいホールチケットセンター
:045-682-2000
営業時間:電話10:00~17:00/窓口11:00~19:00 ※2025年10月1日より11:00~18:00 (休館日・保守点検日を除く) |
関連レクチャー開催!
白石美雪によるJust Composed 2026の楽しみ方
公演に先がけて、音楽学者の白石美雪が本條秀慈郎(三味線)、岸野末利加(作曲家)とともに公演のみどころを解説します。レクチャーのみのご参加も歓迎です!
日時:2026年3月6日(金)19:00~(18:40開場)
会場:横浜みなとみらいホール 6階レセプションルーム
出演:本條秀慈郎(三味線)、白石美雪(武蔵野美術大学教授、音楽学者)
岸野末利加(作曲家)※オンラインでの出演となります。
料金:無料(要事前申込み)定員70名
申込方法:電話予約。2025年12月20日(土)より、横浜みなとみらいホールチケットセンター(045-682-2000)にて先着順で受け付けます。
出演者プロフィール
本條秀慈郎(ほんじょう・ひでじろう|三味線・胡弓)
本條秀太郎に師事。桐朋学園短期大学部卒。ACCフェロー受給でNY留学。文化庁文化交流使として世界各国で活動しその後ロンドンウィグモアホールリサイタル。ジョン・ケージらが務めたU.C DAVISアーティスト・イン・レジデンスに選出。藤倉大「三味線協奏曲」を国内外で再演を重ねる。坂本龍一とデュオによる共演多数。芸術選奨文部科学大臣新人賞。文化庁芸術祭新人賞、出光音楽賞、ほか受賞多数。一柳慧「ヴァイオリンと三味線の二重協奏曲」世界初演した公演は第77回文化庁芸術祭大賞。N響、都響、読売日響、ほか国内外オーケストラやロンドンシンフォニエッタ、モデルン、などアンサンブルとの共演多数。J-TRAD Ensemble MAHOROBA、Spice Quartet、淡座に所属。
©TAMAKI YOSHIDA
川村葵山(かわむら・きざん|尺八)
尺八を父、川村泰山に師事。NHK邦楽技能者育成会卒業。現在、都山流大師範、講士、検定員。東京学芸大学非常勤講師、大東文化大学琴和道会講師。日本尺八演奏家ネットワーク(JSPN)理事。くまもと全国邦楽コンクール最優秀賞受賞。都山流全国本曲コンクール金賞受賞。和のオーケストラ「むつのを」、「The Shakuhachi 5」「J-TRAD Ensemble MAHOROBA」等に所属。東京を中心に国内外での演奏活動の他、学校公演やリトミック教室、YouTubeチャンネルを開設し動画を投稿するなどの活動に加え、東京、長野で教室を運営、国内外へオンラインレッスンも行っている。
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木村麻耶(きむら・まや|箏・二十五絃箏)
北海道出身。橋本はるみ氏、野坂惠子氏に師事。第17回賢順記念くるめ全国箏曲祭にて第1位受賞等、入賞歴多数。北海道新聞社賞、釧路奨励教育長賞、平成24年度別海町文化奨励賞、第14回佐治敬三賞受賞。多くの国際公演にも招請され、レクチャー、フェスティバルの審査員を務める。伊福部昭氏、漫画「この音とまれ!」等のCDレコーディング、TV、ラジオ等にも多数参加。箏さとわ会、紡ぐ糸、J-TRAD Ensemble MAHOROBA 所属。埼玉県立久喜高等学校箏曲部講師。竜睛会主宰。木村麻耶最新ソロアルバム CD《光る空》発売中。https://kimuramaya.com/

©TAMAKI YOSHIDA
堅田喜三郎(かただ・きさぶろう|邦楽囃子)
1975年生まれ。東京都出身。青山学院大学卒業後、堅田新十郎師に師事、人間国宝堅田喜三久師のもとで本格的に演奏活動を始め、2004年5代目堅田喜三郎を襲名する。2006年より所属する若獅子会では幅広い層に向けて邦楽囃子の魅力を伝えていきたいとの思いから、2013年よりライブハウスでの公演も行う。 創作曲を収録したCD、「若獅子」「若獅子II」をリリース(いずれも私家版)受賞歴創作囃子曲「若獅子Ⅰ」が「中島勝祐創作賞」受賞 若獅子会として第9回「創造する伝統賞」受賞 現在、歌舞伎公演、舞踊公演、NHKテレビ等、様々な演奏活動を行っている。長唄協会会員、若獅子会、J-TRAD Ensemble MAHOROBA同人。
©TAMAKI YOSHIDA
岸野末利加(きしの・まりか|作曲)
1971年京都市生まれ。同志社大学法律学部法律学科卒業。98年パリ・エコ–ル・ノルマル、2003年フランス国立リヨン高等音楽院作曲科卒業後、フランス国立音響音楽研究所(IRCAM) 研究員。2006年からドイツのケルンを拠点に作曲活動を行い、ヨーロッパを中心に著名な音楽祭、演奏団体、放送局により作品が委嘱初演、再演、放送されている。NHK交響楽団主催第69回尾高作曲賞受賞。2024-25年度ドイツ政府によるローマ賞(ドイツ・アカデミー・ローマ・ヴィラ・マッシモ)受賞。作品は全てSZ Sugar (ミラノ・スビーニ・ゼルボーニ) 社 から出版されている。https://www.malika-kishino.com/

©Keiko B Goto