「音楽劇《天岩戸》」ができるまで
2022年11月22日 (火)
横浜みなとみらいホールでは、2021年9月より国内外で活躍する音楽家をプロデューサーに迎える「プロデューサー in レジデンス」をスタートさせました。初代プロデューサー(2021-2023)には東洋人のカウンターテナーとして初めてウィーン国立歌劇場にデビューするなど国際的な活躍が光る藤木大地が就任。
藤木は、芸術に携わる人材の育成機会を提供することをコンセプトの一つとして掲げており、自らが教鞭をとる洗足学園音楽大学と連携し、11月28日に公演を実施することになりました。
今回ご紹介する「音楽劇《天岩戸》」公演は、洗足学園音楽大学の学生たちが、企画立案から制作、広報活動まで全てを担当しています。当日の舞台演出、照明、音響も学生がプランしています。
このプロジェクトが始まったのは、さかのぼること2022年4月。
横浜みなとみらいホールのスタッフが洗足学園音楽大学に出向き、4月にガイダンス、5月に企画を考えるにあたってのポイントをレクチャーしました。
そして6月に企画のプレゼンが行われ、「音楽劇《天岩戸》」公演が決定。オペラ歌手の歌声を通して、子ども達に音楽の楽しさを感じて欲しいという想いから、 日本に古くから伝わる「天岩戸」を題材に、子ども達にも分かりやすい楽しい音楽劇を行うことに。
学生ならではの発想がとても新鮮です。
そして、「音楽劇《天岩戸》」は、横浜の小学校で教鞭をとる先生方が出演されるのも特徴の一つです。企画した学生のアイデアであり、身近な小学校の先生が出演することで、より興味を持ってもらえるようにと、先生の出演には強い信念をもって進めてきました。小学校へ企画説明のために学生自ら出向き、熱い想いを伝えたことで、17名の小学校の先生が出演してくださることに。
小学校へ学生が出向いての合同練習が10月末より、本格的にスタート。 1回目は合唱の指導をメインに。2回目からは合唱練習の他、劇の流れや動きを付けながらの練習を行いました。
回を重ねるごとに学生とのコミュニケーションも多くなり、笑いが起こる場面も。 真剣に、そして和やかに練習は進んでいきました!
小学校での練習最終日には、集合写真をパチリ!本番に向けて気合十分です。
先生方がとても楽しそうに練習に参加されているのが印象的で、練習を重ねるごとに磨きがかかり、本番に向けてとても良い仕上がりになってきています!
子ども達に音楽の楽しさを感じて欲しい、音楽劇を通して得た感情などの記憶が将来に結びついて「新たな発見の種」になって欲しい…… たくさんの想いの詰まった「音楽劇《天岩戸》」公演は、まもなくの開催です!
ぜひ多くの方にお越しいただけたら嬉しいです。皆様のご来場を心からお待ちしております。

文 横浜みなとみらいホール 事業企画グループ
■公演情報
11/28(月)
横浜みなとみらいホール×洗足学園音楽大学
藤木大地と学生が作るコンサート
音楽劇《天岩戸》
https://yokohama-minatomiraihall.jp/concert/archive/recommend/2022/11/2434.html
★公演の注目ポイント
・洗足学園音楽大学 学生によるプロデュース公演
・全席指定 500円
・未就学児も入場可能(要チケット)
・公演時間は約60分
・「天岩戸」の物語に合わせて《からたちの花》や《アヴェ・マリア》、《ビリーヴ》など有名曲が登場