Just Composed 2024 in Yokohama ― 現代作曲家シリーズ ―

主催・共催公演

究極の時間、究極の空間

―チェロとエレクトロニクスによる技巧と音響の探求

現代音楽の演奏や作曲家への委嘱を積極的に行い、チェロの可能性を追求し続ける山澤 慧が「Just Composed」に初登場。新しい音楽の演奏は山澤の軸であり、2015年からは20世紀以降に書かれた無伴奏チェロ作品を中心に演奏するリサイタルを彼のライフワークとして行い、多様な音楽を紹介し続けています。
今回は、日本の現代音楽におけるエレクトロニクスの第一人者である有馬純寿とともに、この二人だからこその好奇心旺盛なプログラムが並びます。
特にファー ニホウの作品は、スコアに記載されている情報量がとても多く、強弱や音程、リズム、奏法など微細な変化が指定されている難曲。本公演だからこそ挑戦したい、という山澤の強い想いで選曲され、彼の新境地を開いてくれるのではないでしょうか。

今回の委嘱作曲家として抜擢されたのは、器楽や声楽、電子音楽、インスタレーションなど多岐にわたる作品を手掛けている北爪裕道。
エレクトロニクス奏者でも ある北爪が生み出す新曲に期待が高まります。
再演はJust Composed2012にて初演された、渡辺 愛の《Unimaginary Landscape》をお贈りします。

チェロとエレクトロニクスによる技巧と音響で、まさに「究極の時間、究極の空間」をお楽しみください。

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山澤 慧さん(チェロ)よりメッセージが届きました!

公演情報

日時 2024年3月2日(土) 18:00開演(17:30開場)
会場 小ホール
出演 チェロ:山澤 慧
エレクトロニクス:有馬純寿
エレクトロニクス:北爪裕道*
曲目 渡辺 愛:unimaginary landscape(Just Composed2012委嘱作品)
リチャード・バレット:Blattwerk
北爪裕道:新作(Just Composed 2024 委嘱作品:初演)*エレクトロニクス:北爪裕道
ブライアン・ファーニホウ: Time and Motion StudyⅡ
料金 全席自由
一般:3,000円
65歳以上・障がい者手帳をお持ちの方:2,800円
学生:1,500円

未就学児入場不可
主催横浜みなとみらいホール(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
チケットお取り扱い
お問合せ 横浜みなとみらいホールチケットセンター :045-682-2000
営業時間:電話 10:00~17:00/窓口 11:00~19:00(休館日・保守点検日を除く)

関連レクチャー開催!

白石美雪によるJust Composed 2024の楽しみ方
公演がより楽しみになるレクチャーを開催します。
レクチャーのみのご参加も歓迎です!

日時:2024年2月17日(土)15:00~(14:40開場)
会場:横浜みなとみらいホール 6階レセプションルーム
出演:山澤 慧(チェロ)、北爪裕道(作曲家)、白石美雪(武蔵野美術大学教授、音楽学者)
料金:無料(要事前申込み)
申込方法:2023年12月15日(金)より、横浜みなとみらいホールチケットセンター(045-682-2000)にて先着順で受け付けます。

出演者プロフィール
山澤 慧(やまざわ・けい|チェロ)
古典作品の演奏と並行して現代音楽の演奏や作曲家への委嘱を積極的に行い、チェロの可能性を探求している。2015年以降、20世紀以降に書かれた無伴奏チェロ曲のみを集めたリサイタルシリーズ「マインドツリー」を毎年開催。また2021年には新シリーズ「邦人作曲家による作品集」をスタートさせた。近年はダンサーとの共演など、異分野との協働にも意欲的に取り組んでいる。東京藝術大学附属高校、同大学を経て、同大学院修了。音川健二、藤沢俊樹、河野文昭、西谷牧人、鈴木秀美、山崎伸子の各氏に師事。 文化庁新進芸術家海外研修員として、フランクフルトにてアンサンブル・モデルンのチェロ奏者、ミヒャエル・カスパー氏のもと研鑽を積む。
藝大フィルハーモニア管弦楽団首席チェロ奏者、千葉交響楽団契約首席チェロ奏者。
https://www.yamazawakei.com/
©Ayane Shindo
有馬純寿(ありま・すみひさ|エレクトロニクス)
1965年生まれ。エレクトロニクスやコンピュータを用いた音響表現を中心に、現代音楽、即興演奏などジャンルを横断する活動を展開。これまでに数多くの演奏会で電子音響の演奏や音響技術を手がけ高い評価を得ている。2012年より国内外の現代音楽シーンで活躍する演奏家たちと現代音楽アンサンブル「東京現音計画」をスタートする。第63回芸術選奨文部科学大臣新人賞芸術振興部門受賞のほか、秋吉台国際芸術村「ペルセポリス」ソリスト、東京現音計画、東京シンフォニエッタのメンバーとして、サントリー芸術財団佐治敬三賞をこれまで複数回受賞している。国内外の実験的音楽家や即興演奏家とのセッションや、美術家とのコラボレーションも多い。現在、東京音楽大学准教授、帝塚山学院大学、京都市立芸術大学非常勤講師。


北爪裕道(きたづめ・ひろみち|作曲/エレクトロニクス)
幼少時よりピアノ、次いで指揮法、コントラバス、作曲理論などを学び、東京藝術大学作曲科に入学。並行して桐朋学園大学などで指揮を学ぶ。その後、文化庁新進芸術家海外研修制度、ロームミュージックファンデーションなどから給費を得てパリに滞在。パリ国立高等音楽院作曲科第一・第二課程、IRCAM作曲・コンピュータ音楽課程をそれぞれ首席で入学および修了。作品はソロからオーケストラまでの器楽や声楽、電子音楽、インスタレーションなど多岐にわたり、各地で高い評価を得ている。また指揮者、コンピュータ音楽技術者としても多くの作品初演や制作を手がけた。帰国後、東京藝術大学、桐朋学園大学、国立音楽大学、北海道教育大学などで講師も務める。