コラム

2024年度 ホールオルガニスト・インターンブログ【第1回】

2024年7月17日 (水)

皆さん、こんにちは。
ホールオルガニスト・インターンシップ・プログラム第20期生の趙三川(チャオ・サンチュアン)と中川美香(なかがわ・みか)です。こちらのブログでは、活動内容と共に、私達がインターンの活動をする中で気づいたこと、感じたことなど中心にお届けしていきます。
今回は、二人の自己紹介をいたします。

左から 中川、趙

趙三川(チャオ・サンチュアン)

私は趙三川、中国四川省出身です。高校生時代から電子オルガンを習い、中国の学部時代も電子オルガンを専攻していました。その時に聴いたパイプオルガンのコンサートでパイプオルガンという楽器に興味を持ち、優れたオルガニストになることを志すようになりました。2020年に聖徳大学大学院に留学し、2021年から本格的にパイプオルガン演奏を学びはじめ、ますます熱意と興味を持つようになりました。
今年5月、私は幸運にも横浜みなとみらいホールでインターンシップの機会を得ました。ここでは、素晴らしいオルガンの事業に参加し、コンサートの運営やオルガンの調律などの知識を学ぶことができます。さらに重要なことは、オルガンの弾きこみを行いながら楽器の状態を細かくチェックする「メンテナンス」を通して、パイプオルガン“ルーシー”の素晴らしい音響を間近で体験できることです。
音楽は私に聴くことを学ばせ、感じることを教え、それによって私は人生の美しい瞬間をより大切にするようになりました。
将来は日本で学んだことを活かし、パイプオルガンとその音楽を通じて様々な文化背景を持つ人々と交流し、共有したいと考えています。

中川美香(なかがわ・みか)

実は、私がオルガンをはじめたきっかけは、娘と一緒に出かけた横浜みなとみらいホールの「0歳からのオルガン・コンサート」でした。その時耳にしたパイプオルガン“ルーシー”の音色の美しさと、演奏から受けた感動は今でも忘れません。
それから数年後に娘が通いだしたフェリス音楽教室に大人向けレッスンがあるのを知り、月2回、土曜日にオルガンレッスンを受け始めたのがオルガン演奏のスタートです。もっとオルガンを深く知りたい、上手に弾けるようになりたい、という思いが募り、今から7年前、フェリス女学院大学音楽学部演奏学科へ通うことに決め、現在フェリス女学院大学大学院修士課程に研究生として在籍しています。
5月からインターンシップ・プログラムが始まり、早速6月に「横浜市盲特別支援学校オルガン体験ワークショップ」にアシスタントとして参加しました。音楽を選択している高校生5名が来館し、ルーシーを弾いたり、ホールで歌ったり、床を触ったりして音の響きを体感しました。音楽に触れていくうち、生徒さんたちの表情がキラキラしていくのが印象的で、「ルーシーの魅力・音楽の持つ力」を改めて感じました。

ワークショップの様子

ルーシーと接していると、この楽器がとても大切にされてきたということがわかります。私も「メンテナンス」をきちんと行い、皆様と一緒にルーシーの魅力をとことん味わっていきたいと思っています。どうぞよろしくお願い致します!

左から ホールオルガニストの近藤 岳先生、中川、趙

「ホールオルガニスト・インターンシップ・プログラム」

横浜みなとみらいホールが2002年より実施している、若いオルガニストを対象とした、ホールオルガニストに必要な資質を習得するための研修制度です。
★詳しくはこちらをご覧ください。